20代後半から漠然と士業のような資格を持って一つのことをお客様と突き詰める仕事がしたかった。当時は、土日を利用して資格取得の学校にも通っていました。しかし強い思いがあって始めた資格の勉強ではないので当然試験も不合格でした。中途半端な自分を恥ずかしく思いながら将来の自分が描けない悩みを抱えていた時期でした。そんな時に、前社長の父に一緒に働こうと誘われたのが、きっかけです。
前職も営業の仕事でしたが、販売現場で求められるものはかなり違いました。自社の商品をよく見せてお客さまに考えていただく事に注力していました。実際それで売れていました。しかし、保険の仕事は、表面的な当たり障りのない会話だけでは不十分です。形のない保険商品に魅力を感じてもらう事はできません。最初は、大変な仕事に就いてしまったと思いました。
私が高校生の時は、自宅の一角が事務所になっていました。あるのは、パンフレットの山とデスクとパソコンです。正直、保険代理業という親の仕事は何なのかわかっていませんでした。30歳でこの仕事を始めた時に、後継者として認められるくらいの仕事をしなければ先輩社員にも示しがつかない。それぐらいの気概がなければ一人前にもなれないと思っていました。
自分を含め弊社の平均年齢は40代中盤です。従業員の伸びしろも十分にあり新しいことに挑戦することができると考えています。若さを前面に出し失敗や成功を繰り返すドラマティックな職場になると信じています。
保険の契約を取り交わすのは誰でも出来ます。ただ、その保険の価値は、お客様と担当者の信頼度により大きく変わります。お客様と膝を突き合わした濃密な時間が、お客様が気づかれていないリスクを洗い出し本当の意味の「安心」が提供できるのです。お客様との「思いの共有」、「価値観の共有」を深めていく時間は、契約以上のよろこびです。
おかげさまで会長が事業を始めて40年が経ちました。保険代理業として培ってきた知識と経験を新たな仲間に伝え年齢に関係なくお客さまと未来を語るスタッフ育成を推進してまいります。事業経営のベストパートナーとしてリスクを伝えるだけでなく職場環境の向上を考える良き相談者となりますよう、社員一丸となって頑張ってまいります。
これからもAKERUをどうぞよろしくお願い致します。